Bybit KYC(本人確認)ガイド:認証なしでできること・できないこと(2026年版)
Bybitのヘルプセンターによると、未認証アカウントは暗号資産の出金(1日2万USDT相当、月10万USDT相当まで)のみ可能です。入金、現物・先物取引、法定通貨には標準(Level 1)以上の本人確認が必要です。
Bybit KYC(本人確認)を済ませないと取引できないのか、パスポートを提出する前に知りたいという方は多いはずです。結論からいうと、何をしたいかによって変わります。Bybitは段階制の本人確認を採用しており、本ガイドでは、どの機能がKYCの後ろにあり、どの機能が未認証でも使えるのか、そして未認証のまま進むのが合理的な場面と時間の無駄になる場面を整理します。プラットフォーム全体の評価はBybitの取引所ページをご覧ください。
4コマ漫画:KYCを知らないと損するぞ(オリジナルイラスト)
本人確認なしでBybitでできること
メールアドレスか電話番号だけで登録はできますが、BybitのKYCレベル表では、未認証アカウントは暗号資産の入金や現物取引を含むほぼすべての機能が「不可」とされています。残るのは、口座にある暗号資産を未認証の上限内で出金することだけです。
一方、少なくともLevel 1の認証がないとできないのは次のとおりです。
- 暗号資産の入金と現物取引
- デリバティブ(無期限・限月・オプション)
- 証拠金・レバレッジ付きの現物取引
- カードや銀行経由の法定通貨入金
- 未認証ランクを超える出金上限
- 一部のキャンペーンや紹介・アフィリエイトのフル機能
無期限先物を取引したい方は、まず本人確認が必要です。未認証のまま取引を始めることはできません。レバレッジ環境を横断して比較したい場合は高レバレッジ取引所ガイドも参考になります。
Bybitの出金上限とKYCレベルの違い
多くの人が実際に気にするのは出金の数字です。Bybitのヘルプセンターでは、未認証アカウントの暗号資産出金上限を1日2万USDT相当、月10万USDT相当までとしています。終身上限ではなく、日次はUTC 0時、月次は毎月1日にリセットされる上限です。
本人確認を済ませると、標準レベルで1日100万USDT、上級レベルで1日200万USDTまで上限が上がり、月間上限はなくなります。
| レベル | 暗号資産の出金上限 | 入金・取引 | 法定通貨 |
|---|---|---|---|
| 未認証 | 1日2万USDT・月10万USDTまで | 不可 | 不可 |
| 標準(Level 1) | 1日100万USDTまで・月間上限なし | 可 | 可 |
| 上級(Level 2) | 1日200万USDTまで・月間上限なし | 可 | 可 |
数字は2026年10月時点でBybitのヘルプセンターに掲載されている非VIPアカウントの上限です。変更されることがあるため、特定の送金に使う前にアカウント画面で最新の上限を確認してください。
本人確認にかかる時間と審査をスムーズに通すコツ
Level 1は政府発行の顔写真付き身分証明書とライブ自撮りです。裏側はほぼ自動で、書類が鮮明で居住国が手動審査の対象でなければ、数分から数時間以内に終わることが多いです。
Level 2は住所確認書類(発行から3か月以内の公共料金の請求書や銀行の取引明細書が一般的)を追加し、大口では資金源の説明を求められることもあります。担当者確認が入ると1〜3営業日かかることがあります。
審査で差し戻されないためのポイントは次の4つです。
- 有効期限内の政府発行の身分証明書を、明るい場所で鮮明に撮影します。国をまたいだ審査ではパスポートが最も差し戻されにくい傾向があります。
- ライブ自撮りは明るい場所で行い、メガネの反射や帽子は避けます。
- Level 2では氏名の表記を身分証明書と完全に一致させます。
- 選択する国・地域が実際の居住地と一致しているか確認します。不一致はよくある差し戻し理由です。
KYCに関係なく利用が制限される地域
本人確認のレベルは、地域ごとの制限より優先されるわけではありません。Bybitの利用規約では米国居住者の利用が除外されており、身分証明書を提出してもこれは変わりません。制限はKYCではなく、地域判定やコンプライアンスの段階で行われるためです。制裁対象国向けの包括的な制限に加え、ローカルのライセンス状況に応じてサービスが国ごとに開閉されることがあります。
日本についても注意が必要です。Bybitは海外の取引所であり、日本の金融庁に暗号資産交換業者として登録されているという情報は確認できません。本人確認を完了しても、日本の規制上の位置づけが変わるわけではありません。日本から利用する前に、2026年時点の最新情報を金融庁の公式サイトとBybitの利用規約で確認してください。税金の扱いについては税理士への相談をおすすめします。
他の取引所との未認証アクセスの比較
本人確認の求め方は取引所ごとに異なります。
- Bybit:未認証では入金も取引も不可で、出金のみ(1日2万・月10万USDTまで)。
- MEXC:未認証の出金上限はBybitより緩めに見えることがありますが、多くの地域で先物には少なくとも基本的な認証が必要です。詳しくはMEXCのKYCガイドをご覧ください。
- BYDFi:多くのユーザー向けに本人確認なしで先物を使える選択肢を打ち出しており、未認証の自由度は高めです。詳しくはBYDFiのKYCガイドで解説しています。
- Bitget:段階制で、未認証は現物と低い出金上限が中心です。BitgetのKYCガイドもあわせてご覧ください。
本人確認なしで先物を使えることを最優先にするなら、Bybitはその点だけでは最有力ではありません。その代わり、主要ペアの流動性の厚さや競争力のある先物手数料(Bybitの手数料ガイドを参照)といった強みがあります。取引所選びの観点は暗号資産取引所の選び方でも整理しています。
本人確認はすべきか、未認証のままでよいか
Bybitの現行ルールでは、未認証のままでよいのは、すでに口座にある資金を1日2万・月10万USDTの範囲で出金する場合だけです。入金や取引をするなら標準レベルの本人確認が必須です。審査は早く終わるので、先延ばしにしても自分の取引開始が遅れるだけです。相場が大きく動いている最中に承認待ちで足止めされるより、登録初日に済ませておく方が安心です。
もう一つの実務的な点として、本人確認は出金の処理速度やサポートの優先度にも影響します。どの取引所でも出金トラブルはいつか起こり得るもので、認証済みのアカウントの方がサポートの対応が早く進む傾向があります。出金のネットワーク手数料や遅延のパターンはBybit出金ガイドで解説しています。
まとめ
Bybitの未認証ランクは、現在は出金専用と考えるのが実態に合っています。入金、現物取引、先物戦略のいずれにも本人確認が必要で、Level 1はすぐに完了するため、本気で取引するなら後回しにする理由はあまりありません。Level 2が必要になるのは、より高い出金上限や一部の機能を使う場合です。「本人確認なし」でどこまでできるかは取引所によって大きく違うため、ご自身の取引計画と照らし合わせてから判断してください。各社の手数料や本人確認の手間をまとめて比べたい場合は、取引所ランキングが近道です。
OKXの本人確認の段階と必要書類はOKXのKYCガイドにまとめています。
よくある質問
Bybitは本人確認なしで何ができますか?
Bybit公式のKYCレベル表では、未認証アカウントは暗号資産の入金、現物・証拠金・デリバティブ取引、コンバート、P2P、カード購入がいずれも不可です。できるのは、口座にある暗号資産を未認証の上限内で出金することだけです。
Bybitを本人確認なしで使うのは安全ですか?
未認証でも取引はできますが、実名に紐づくアカウント復旧やトラブル対応では不利になりやすく、サポートは認証済みユーザーを優先する傾向があります。資産の安全性はKYCのレベルではなくBybitの資産管理体制に左右されるため、認証の有無にかかわらず2段階認証と出金アドレスのホワイトリストを設定しておきましょう。
Bybitは本人確認なしでいくらまで出金できますか?
Bybitのヘルプセンターでは、未認証アカウントの暗号資産出金上限は1日2万USDT相当、月10万USDT相当までとされています。終身(累計)上限ではなく、日次はUTC 0時、月次は毎月1日にリセットされます。
BybitのKYCはどうやって進めますか?
ログイン後に認証センターを開き、国・地域を選択して、政府発行の身分証明書(パスポート、運転免許証、マイナンバーカードなどの国民ID)をアップロードし、ライブの顔認証を行って提出します。Level 1は通常数分から数時間で処理され、住所確認書類が必要なLevel 2は1〜3営業日ほどかかることがあります。
Bybitは日本から使えますか?
Bybitは海外の取引所で、日本の金融庁に暗号資産交換業者として登録されているという情報は確認できません。本人確認を済ませても規制上の位置づけは変わりません。日本からの利用可否は、2026年時点の最新情報を金融庁(https://www.fsa.go.jp/)とBybitの利用規約で確認してください。税金の扱いは税理士への相談をおすすめします。
BybitのKYCはBYDFiやMEXCと比べてどう違いますか?
Bybitは先物や高い出金枠に本人確認を求める、大手オフショア取引所に近い構成です。BYDFiは多くのユーザー向けに本人確認なしで先物を使える選択肢を打ち出しており、未認証の自由度は高めです。MEXCはその中間で、未認証の出金上限はBybitより緩めに見えることがありますが、地域によって先物に基本認証が必要です。
Bybitの本人確認にはどのくらい時間がかかりますか?
Level 1(身分証明書と自撮り)は、通常の審査量であれば数分から数時間で承認されることが多いです。住所確認や資金源の説明が必要なLevel 2は、手動審査になると1〜3営業日かかることがあります。
BybitのKYCではどんな書類が必要ですか?
Level 1では顔写真付きの政府発行の身分証明書と、顔照合のためのライブ自撮りが必要です。Level 2ではこれに加えて、発行から3か月以内の公共料金の請求書や銀行の取引明細書などの住所確認書類を提出し、大口アカウントでは資金源の説明を求められることもあります。