MiCAライセンス取引所一覧2026年10月版|ESMA登録確認
トラッカーに頼らず、ESMAのCASP登録簿を直接確認しましょう。2026年10月7日時点でOKX Europe、Bybit EU、Coinbase LuxembourgなどがMiCA認可済みと報じられています。
MiCAライセンス取引所一覧(2026年10月版)とは、EUの暗号資産市場規則(MiCA)のもとで各国の規制当局から認可を受けた特定のEU法人が、ESMAの暗号資産サービスプロバイダー(CASP)暫定登録簿に掲載されているプラットフォームのことです。確認するなら比較サイトの集計数字ではなく登録簿そのものを見るのが一番早い方法です。トラッカーによって総数が一致せず、更新タイミングも異なるためです。2026年10月版のMiCAライセンス取引所一覧を正しく把握するには、「どのサイトの表を信じるか」より「ESMAの登録簿を自分で確認する方法」の方がずっと重要です。
2026年7月1日に何が変わったのか、いま確認すべき理由
EU域内で暗号資産ビジネスを行う事業者向けのMiCA移行期間は、2026年7月1日に終了しました。ESMAは4月の時点で期限を延長しない方針を示しており、cryptotickerの報道によると、申請中であってもこの日を過ぎればEU顧客へのサービス提供を継続する資格はなくなったとされています。これまで書類審査中でも営業を続けられた猶予期間が終わったということです。これが2026年10月のスナップショットが年初とは様変わりしている構造的な理由です。7月1日までに認可を取得できなかった事業者は、もはや「審査中」ではなく「ルールの外側」で運営している状態になります。
ecoinomyのトラッカーによると、ESMAの暫定登録簿には2026年10月7日時点で365の暗号資産サービスプロバイダーが掲載されており、このうち最も多くをドイツのBaFinが監督しているとされています。他のトラッカーでは件数がやや異なる報告もあり、これは率直に指摘しておくべき点です。この分野は公開情報の多くが非公式な比較ブログやトラッカーであり、ESMAの公式発表そのものではないケースが多いため、数字は目安として扱い、確定情報と思い込まないようにしましょう。唯一の権威ある情報源はESMA自身が公開している登録簿です。
2026年10月時点で実際にMiCAライセンスを持つ取引所はいくつ?
2026年10月上旬〜中旬のトラッカーおよび各社発表に基づく報道では、よく知られた複数のブランドの状況は以下のようになっています。「ステータス」欄はあくまで変化し得るスナップショットであり、恒久的な記録ではない点に注意してください。
| 取引所 / EU法人 | 報道されたステータス(2026年10月) | 規制当局 | 情報源の種類 |
|---|---|---|---|
| OKX Europe | 認可済み(2025年1月) | マルタ MFSA | トラッカー報道 |
| Bybit EU | 認可済み | オーストリア FMA | トラッカー報道 |
| Coinbase(ルクセンブルク法人) | 認可済み(2025年6月) | ルクセンブルク CSSF | トラッカー報道 |
| BingX EU | 認可済み(2026年10月15日) | オーストリア FMA | 自社プレスリリース |
| Binance | 2026年10月7日時点で未登録。EU申請は取り下げられたとの報道 | ギリシャ(取り下げ) | トラッカー報道 |
| Bitget(EU法人) | 2026年6月17日申請、まだ未掲載 | オーストリア FMA | トラッカー報道 |
ここで2点注目すべきことがあります。1つ目は、Bybit EUはBybit Globalとは別の法人とされており、認可はこのEU法人のみに適用される点です。Bybit Global自体はEEA(欧州経済領域)へのアクセスを制限しているとされ、EUライセンスのもとで運営しているわけではないようです。2つ目は、BingXのステータス情報が自社のプレスリリースによるものである点です。この特定の主張に関しては正当な一次情報源ですが、規制当局の発表で独立して確認されたものではなく、あくまで企業発表ベースである点は留意しておくべきです。MiCAのステータス以外にも取引所の手数料体系や機能を比較したい場合は、取引所ランキングページが参考になりますし、OKX、Bybit、BingX、Bitgetの個別レビューも合わせてご覧ください。
取引所が有効なMiCAライセンスを保有しているか確認する方法
多くの人がここを省略してしまいますが、確認には5分もかかりません。
- 第三者のまとめサイトに頼らず、esma.europa.euでESMAのCASP登録簿を直接開く。
- アプリ上で見慣れた消費者向けブランド名ではなく、利用規約やフッターに記載されている正式な法人名を探す。「Bybit EU GmbH」と「Bybit Global」はこの目的においては同一視できません。
- その法人名を登録簿で検索し、どの国の規制当局が認可したか(BaFin、FMA、CSSF、MFSAなど)を確認する。
- トラッカーは一次情報源より更新が遅れることがあるため、裏付けが欲しい場合は各国の規制当局が公開している登録簿も照合する。
- そのプラットフォームが複数の地域法人のもとで運営されている場合、実際に自分の居住国にサービスを提供しているのがどの法人かを確認する。1つのEU加盟国で認可を受けていても、EUの全市場で同じように対応されているとは限りません。
ライセンス以外の一般的なプラットフォームの安全性も確認したい場合は、入金前に取引所の安全性を確認する方法のガイドも、規制面以外のチェックポイントとして役立ちます。
MiCAのステータスが手数料・本人確認(KYC)・取引ツールに意味すること
MiCAは主にサービスプロバイダー自体に対するライセンス・資産保管・情報開示の枠組みであり、EU全体で統一された手数料表やレバレッジ上限を設けているわけではありません。MiCA準拠法人のもとでのKYC要件はEUの標準的なマネーロンダリング防止規則に従っており、認可を受けたEU法人はこれを一貫して適用する義務があります。一方、海外取引所は独自に本人確認のレベルを設定しています。コピートレードやTradingView連携のシグナル実行、ボット自動化といった取引ツールは、各取引所が独自に決める製品仕様であり、MiCAが義務付けたり禁止したりするものではありません。レバレッジの仕組みも判断材料にしたい場合は、レバレッジ対応取引所の比較とシグナルグループまとめで、ライセンスとは別の観点からそれぞれの機能を確認できます。
EU居住者はMiCA未登録の取引所をまだ使えるのか?
これは規制当局が最も重視している部分であり、読者が最も誤解しやすい部分でもあります。2026年10月時点でESMAの登録簿に載っていないプラットフォームは、MiCAのもとで新規のEUリテール顧客を受け入れる認可を受けていません。EU居住者にとっては、CASP登録済みの認可プラットフォームが規制上の正規ルートであり、明確な規制上の救済手段を望む人にとっては、そこを出発点にするのが基本です。
検討に値する選択肢
EU域外にお住まいの方、あるいは単に選択肢を比較している方にとって、正直に言えば、MiCA認可済みのプラットフォームと海外取引所は「品質の優劣」ではなく「規制上のカテゴリーの違い」として扱うのが実情に合っています。例えばBYDFiは海外取引所であり、ここで取り上げたEU・英国・その他いずれの法域でもMiCAの認可・ライセンスを受けた事業者ではありません。BYDFiは金融庁の登録を受けた事業者ではありません。日本居住者の口座開設は受け付けていますが、利用はご自身の判断と責任で行ってください。BYDFiの公開VIP手数料表では段階制のメイカー/テイカー手数料が示されており、BYDFiレビューによるとコピートレードやTradingViewシグナル連携にも対応し、対象の契約では最大200倍のレバレッジを広告しています。ただし、これらはいずれも規制上のステータスを変えるものではありません。特にEUの読者は、海外取引所をMiCAの「回避手段」として扱うべきではなく、何よりもまず各プラットフォーム自体の国別対応ページ、お住まいの地域の法律、そして自身のリスク許容度を確認してください。利用可否や制限は予告なく変わることもある点も理解しておきましょう。税金面の判断が絡む場合は確定申告の取り扱いも含めて税理士に相談するのが安全です。
開示事項:themexc.comはBYDFiと提携関係にあり、紹介報酬を受け取る場合があります。この開示は、上記で報告した規制に関する事実には影響しません。
取引所のステータスが変わったときに実務的にすべきこと
EUでのステータスが不明確なプラットフォームに資金を預けている場合は、まず取引所の公式案内を確認してください。アカウントの状況に不安を感じているユーザーを狙う典型的なフィッシング手口として、Telegramの「サポート」を名乗るDMには注意が必要です。これは怪しい連絡の典型例なので、安易に信用しないでください。Binanceで報道された事例(新規事業は停止、既存アカウントは凍結ではなく出金専用モードに移行)は、規制上の移行期に起こりがちなパターンとして参考になります。全額を移す前に少額で出金テストを行い、送金先アドレスはアプリ自身のインターフェース上で確認し、「今すぐ本人確認を」といった不審なメッセージは基本的に警戒するようにしましょう。資金をどこに置くかを検討している間にポジションサイズや手数料を計算したい場合は、手数料計算ツールとポジションサイズ計算ツールを無料で、どの取引所にも依存せずにご利用いただけます。
よくある質問
2026年10月時点で、MiCAライセンスを完全に取得している暗号資産取引所はどこですか?
トラッカー報道(2026年10月7日時点)によると、OKX Europe(マルタMFSA、2025年1月認可)、Bybit EU(オーストリアFMA)、Coinbaseのルクセンブルク法人(CSSF、2025年6月認可)、BingXのEU法人(オーストリアFMA、BingX自社発表2026年10月15日)が認可済みとされています。BinanceとBitgetのEU法人はまだ登録簿に載っていないとの報道です。トラッカー間で件数が一致しないため、必ずESMA公式の登録簿で最新状況を確認してください。
ESMAのCASP登録簿に載っていない取引所を2026年に使うのは安全ですか?
2026年10月時点でESMAの登録簿に載っていない取引所は、MiCAのもとでEUの新規リテール顧客を受け入れることが法的にできません。ただしこれは規制上のステータスであり、プラットフォームの技術的な安全性を直接評価するものではありません。すでに資金を預けている場合は、サービスがすぐに停止すると決めつけず、出金のアクセス可否と公式からの案内を優先的に確認しましょう。
取引所がESMAのウェブサイトで有効なMiCA CASPライセンスを保有しているか確認する方法は?
esma.europa.euにアクセスし、暫定CASP登録簿(ドイツのBaFinやオーストリアのFMAなど各国規制当局のサイトでも同様の情報が確認できます)を開き、取引所の利用規約に記載された正式な法人名(アプリ上の表示ブランド名ではない)で検索してください。ecoinomyのトラッカーによると、2026年10月7日時点でESMAには365の法人が登録されているとされていますが、トラッカーごとに件数が多少異なります。
2026年、MiCAライセンスを持つ取引所は未登録の取引所より手数料が高い、または本人確認(KYC)が厳しいのですか?
MiCAはEUのマネーロンダリング防止規則に基づく標準的なKYCと取引監視を求めており、認可を受けたEU法人はこれを一貫して適用する義務があります。一方、海外取引所は独自の本人確認レベルを設定しています。手数料体系は取引所ごとに異なり、MiCA自体が決めているわけではないため、ライセンスの有無で価格が変わると決めつけず、各取引所の公開手数料表を直接比較しましょう。
日本やEU居住者はMiCA未登録の海外取引所を2026年でも使えますか?
EU居住者の方は、まず各取引所の国別対応ページを確認してください。海外取引所はMiCAの認可を受けていないため、EU内の一部の国を独自の判断で制限・ブロックすることがあります。本記事は、MiCAを回避する手段として未登録の海外取引所を推奨するものではありません。日本から利用できるかどうかも含めて、現地の法律とそれぞれの取引所の制限の両方を踏まえて判断してください。
MiCAはライセンスを持つ暗号資産取引所の取引ツールやレバレッジ上限にどのような制限を課していますか?
MiCAは暗号資産サービスプロバイダー自体のライセンス、資産の保管、情報開示、market conduct(市場行為)に関するルールに重点を置いており、EU全体で統一されたデリバティブのレバレッジ上限は設けていません。レバレッジは引き続き各国の既存規制の対象であり、取引所やトレーダーの居住国によっても提供内容が異なります。
MiCA申請が取り下げられたり拒否されたりした場合、すでに預けていた資金はどうなりますか?
報道によると、Binanceは2026年6月にギリシャでのMiCA申請を取り下げ、7月1日からEUでの新規事業を停止し、既存のEUアカウントを出金専用モードに移行したとされています。突然の凍結ではなく「出金のみ可能な読み取り専用アクセス」になるのが一般的なパターンと見られますが、詳細は必ず各取引所の公式案内で確認してください。